プロテインの値段は、袋の値段では比べられない
このサイトは、プロテインを「タンパク質20gあたりの価格」で並べている。
最初にことわっておくと、自分がずっとこの基準で選んできたわけではない。タンパク質含有率という言葉すら意識していなかった。 美味しくて、タンパク質が多そうなものを見つけては試す、というのを繰り返して今の商品に落ち着いている。
それでも比較サイトを作るとなると、並べるための基準が要る。なぜこの数字にしたのかを書いておく。
袋の値段では、何も分からない
プロテインの商品ページを見ると、まず目に入るのは袋の値段だ。ただ、この数字だけを2つ並べても意味がない。
比べようとすると、揃っていないものが4つある。
- 容量 — 315gと3kgでは、そもそも入っている量が違う
- 1食あたりの量 — 商品によって30g前後だったり35gだったりする
- 1食のタンパク質量 — 同じ30gの粉でも、含まれるタンパク質は違う
- 形態 — ドリンクは1本ずつ、パウダーは自分で量を決める
袋が安くても、中身が少なければ結局は割高になる。逆に高く見える商品が、タンパク質あたりでは安いこともある。
この4つを揃えないと、値段は比べられない。
だから、同じ量に揃える
やっていることは単純で、全商品を「タンパク質20gを摂るのにいくらか」に換算しているだけだ。
袋の値段を、その袋に入っているタンパク質の総量で割る。それを20g分にする。これで容量も1食の量も関係なくなり、同じものさしの上に並ぶ。
20gにしたのは、多くの商品が1食あたり15〜25gの範囲に収まるので、その中間あたりを取ったからだ。1食分からかけ離れた量で計算しても、実感と結びつかない。
とはいえ、この数字自体が絶対というわけではない。 25gでも30gでも、全商品で同じなら比較はできる。大事なのは基準を1つに固定するほうだ。サイトで「1杯」と書いているのは、この20g分を指している。
作ってみて、いちばん実感したこと
自分の感覚が変わった部分がひとつある。
ドリンクタイプは、パウダーに比べてかなり割高だった。 漠然と「高いんだろうな」とは思っていたが、同じものさしに乗せると差がはっきり出る。
ドリンクの一覧に「パウダー換算 1杯◯◯円」を添えているのは、この比較をするためだ。1本の値段だけを見ていると、タンパク質が少ない商品のほうが安く見えてしまう。
ただ、これを知ったからといってドリンクをやめたわけではない。仕事の日の昼はいまもコンビニで買っている。パウダーが使えない場面があるので、その差額は承知のうえで払っている。
指標は「安いものを選べ」と言うためのものではない。何にいくら払っているのかを、自分で分かったうえで決めるためのものだと思っている。
比べる相手を絞っている理由
もうひとつ、このサイトには制限をかけている部分がある。
比較の対象を、同じ形態・同じ製法系統に限っている。ホエイはホエイどうし(WPC・WPI・WPHは相互に比較する)、ソイはソイ、カゼインはカゼイン、という区切り方だ。
理由は、ホエイを飲んでいる人にソイを勧めても、乗り換え先にならないからだ。単価だけで並べれば安い順に混ざるが、実際に買い替える候補にならなければ、比較としては役に立たない。
同じ理由で、パウダーとドリンクも別々に並べている。同じものさしで換算はできるが、選ぶ場面が違う。
この数字が使えない場合
正直に書いておくと、この指標だけでは決められないことも多い。
味が合うかどうかは分からない。溶けやすいかどうかも分からない。3kgを買って置き場所があるかも、飲み切れるかも、この数字は教えてくれない。
自分が今の商品に落ち着いたのも、単価が理由ではなかった。この数字は、候補を絞るところまでしか手伝えない。 そのあとは実際に飲んでみるしかない、というのが正直なところだ。
まとめ
- 袋の値段だけでは、容量も1食の量もタンパク質量も違うので比べられない
- 全商品を「タンパク質20gあたり」に換算して、同じものさしに乗せている
- 20gにしたのは、多くの商品の1食分がその前後に収まるから。揃えること自体に意味がある
- ドリンクはパウダーより割高。それを知ったうえで、場面によって使い分けている
- 単価が教えてくれるのは候補までで、味や続けやすさは別の話